日本の代表的な錠メーカーの業界団体である日本ロック工業会は、製品寿命や経年劣化による損害・重大事故の発生を防止するため、一般消費者に注意喚起を促すことを目的に錠の耐用年数ガイドラインを一般錠10年・電気錠7年と設定(2012年2月)しました。
錠の耐用年数とは、製品の基本性能を保守・点検により維持できる取り替えまでの目安の期間のことです。
錠やシリンダーはメカニクス製品であり、メンテナンス無しに動き続けるものではありません。保守・点検により、適切にメンテナンスを行って、確実な動作を維持する必要があります。
カギの抜き差しで引っかかることがあったり、カギを回す時になかなか回らないなどの不具合が発生することがあります。特に玄関のシリンダーは外に面しているため、雨や塵・ホコリの影響で不具合が発生します。これを予防して長くご利用いただくために、シリンダー専用の潤滑剤を定期的に注入してください。
一度注入すると分解クリーニングが必要となりますので、ご注意下さい。
KABA社のシリンダー


KABA社のシリンダー(KABA NEO、KABA ACE、MIWA JN)にはKABA社純正の潤滑剤である「KABAクリーナー」を3ヶ月に1度を目安に注入してください。
KABA社以外のシリンダー


KABA社以外のシリンダーでは、「カギ救トリオの潤滑剤」を使用してください。
全入居者が使用するため、稼働率が高くシリンダーや錠は消耗品と考える必要があります。シリンダーには小さなゴミや埃が溜まりやすいため、鍵穴専用潤滑剤の注入や定期的な分解クリーニングが必要です。
シリンダーのメンテナンスの他、丁番やドアクローザーもチェックが必要です。
丁番の緩みによりドアの開閉がうまく出来なかったり、ドアクローザーの不具合で勢いよくドアが閉まってしまい、指をはさむなどの危険が発生することもあります。
正常な動作をしていないと思ったら、お気軽にお電話してください。